余命一年の公爵子息は、旅をしたい

貴族の家に生まれたヨナは、体をゆっくりと蝕んでいく魔力により寝たきりになっていた。ある日、彼女は古代魔法の全てを記した不思議な本を手にする。その中にある呪文を見つける。「もし私がこれを使いこなせたら…もしかしたら普通の人のように歩けるかもしれない…」と決意したヨナは、懸命に取り組み、やがて呪文を習得する。しかしある日、医者から余命1年と告げられる。絶望の淵に立たされたヨナは、最後の願いとして世界中を巡り、伝説を求める旅に出ることを決意する。彼女がまだ知らないのは…その旅の途中で、数々の奇跡を成し遂げ、“小さな英雄”として知られるようになること