後宮の巫女は妃にならない

王権に近い存在だった神聖巫女が迫害を受けるようになった国で、新たな王朝が成立し、神聖巫女に関する禁止が解除された。しかし、迫害のため神聖巫女の数は激減。孤児のホタルは祖母から神聖巫女の力を受け継いでいるが、自分はただ幽霊が少し見える普通の少女だと思っていた。ある日、火事に巻き込まれ、皇太子である誘水によって後宮に連れ去られ、彼の妻になるよう迫られる。誘水は「神聖巫女だけが王朝の呪いを解き、王位継承問題を解決できる」と言い、ホタルを妻にしたいと申し出る。